CIAには付いてNASAには付かないもの -4-

※この記事は、アメブロ時代にかいた投稿を若干改変したものです

 

CIAとNASAの話の続きです。

お読みでない方はこちらから順に御覧ください。

前々回(CIAには付いてNASAには付かないもの -1-)

前々回(CIAには付いてNASAには付かないもの -2-)

前回(CIAには付いてNASAには付かないもの -3-)

CIAっぽい単語としてFBIやIMF、NASAっぽい単語としてOPECやNATOの説明文を英英辞典で見てみると、CIAやFBI, IMFにはtheがついていて、NASAやOPECにはついていなかったのでしたね。

この違いはいったいどこから来るのか・・・。

いずれも略称ですが、違いはあります。

口に出して読んでみるとわかります。

CIA, FBI, IMFというのは、全部アルファベットを読み上げる。

シーアイエー、エフビーアイ・・・

一方、NASAやOPECはアルファベットではなく、それなりの発音で単語っぽく読みます。

ナトー、ナサ、オペック。

ということで、どうやら、アルファベットで1文字ずつ読み上げるような略称には the が付くといってよさそうです。

それでは、同じようにアルファベット読みする DNA なんかはどうでしょう。

[DNA]
DNA is an acid in the chromosomes in the centre of the cells of living things. DNA determines the particular structure and functions of every cell and is responsible for characteristics being passed on from parents to their children. DNA is an abbreviation for `deoxyribonucleic acid’.
(COBUILD)

ついていませんね。

他にはなにかあるでしょうか。

[ATM]
An ATM is a machine built into the wall of a bank or other building, which allows people to take out money from their bank account by using a special card. ATM is an abbreviation for `automated teller machine’.
(COBUILD)

こうやってみると、同じようにアルファベットを読み上げる単語でも、theがついたりつかなかったりしますね。

実は、これ。
ま、よく考えれば何となくわかるのですが、組織名の場合には the がつくのですね。

ATMごときで(ということもありませんが)theがついていたら、そりゃ大変です。