進撃の巨人の正体

※この記事は、アメブロ時代にかいた投稿を若干改変したものです

 

え~、私事ですが、我が家が皆ずっと楽しみにしていたのはNARUTOでした。

夏休みの映画は初日の第1回に見に行くし、ビデオは全部撮ってあるし。

でも、NARUTOが終わってしまって、すっかり関心がなくなってしまい、続編というかNARUTOの息子のBORUTOは一度も見ていないという・・・。

その後、ちょっとだけハマったのが「進撃の巨人」でした。

さて、この「進撃の巨人」は、英語タイトルが Attack on Titan となっています。

attack はいいとして、巨人は titan なのか?馴染みのあるのは giant ですが、何が違うのでしょうね。

ということで、英英辞典を見てみましょう。

[titan]
a very strong or important person
(LDOCE)

colossus, giant, leviathan, ogre, superman
(COBUILD)

ん~、LDCOE の方には(=giant)って書いてあるし、COBUILD の説明文に至っては名詞を並べ立てただけでさっぱりわかりませんね。

やっぱり簡単そうな giant の方から見たほうがよかったかな?

[giant]
an extremely tall strong man, who is often bad and cruel, in children’s stories
(LDOCE)

A giant is an imaginary person who is very big and strong, especially one mentioned in old stories.
(COBUILD)

すさまじく背が高くて力の強い人なのですけれど、実際の人間ということではなく子供が読むような物語に出てくるんですね。

たぶん、ドラゴンクエストに出てきた、こん棒を持っていて三ツ目のヤツをイメージすればよさそうです。

もしくは、ハリーポッターの最初の方の話で、トイレかどこかで大騒ぎしたヤツ。

giant には他にも意味があって・・・

[giant]
a very large successful company
(LDOCE)

Giant is often used to refer to any large, successful business organization or country.
(COBUILD)

大きな会社ですね。偉大な功績のあった人に対しても使います。

ここで、titan の方に戻ってみると、COBUILD の説明文に出てきているのはすべて神話などに出てくる巨大な生き物です。

有名なのは ogre (オーグ)でしょうか。鬼のようなヤツね。

titan というのは、元がタイタンというギリシャ神話、ローマ神話に出てくる巨人のことですから、下手に「人間っぽさ」が残る giant よりは、titan の方が「進撃の巨人」にはあっているような気がします。

ところで、この attack on titan ってなんか変なタイトルだと思いませんか?

attack on titan だと「巨人に対して攻撃する」というような感じがします。

この「進撃の巨人」という話は、巨人が人間を襲ってきます。絶対的な力の差があって、人間を食べるために襲ってくるんです。

それに対して人間は高い壁を作ってその中に閉じこもることでなんとか生き延びてきたのですが、あるときその壁が破られてしまったために、巨人に対抗していくというのがストーリーなので、確かに武器を使ってなんとか巨人に対抗しているけれど、「進撃」というほどのイメージはありません。

それなのに、巨人に対して攻撃する・・・となると、巨人に対して対等に近い力を持って対抗している***(読んでいない方のために伏せ字)のことを指しているのかもしれませんね。

でもさ、でもさ(ちょっとNARUTO風)、*****と**なんかも**なわけでしょ?