hear と listen の違い

※この記事は、アメブロ時代に書いた投稿を若干改変したものです。

 

今回は、「テレビは watch で、映画は see を使うのはなぜか」でお約束したとおり、hear と listen の違いについて、OXFORD BASIC ENGLISH USAGE で見てみようと思います。

前回は、see と look, watch の違いを見たわけですが、そのときに「hear と listem も同じような関係」って書かれていたのですよね。

早速見てみましょう。


Hear is the ordinary word to say that something ‘comes to our ears’.
(OXFORD POCKET BASIC ENGLISH USAGE より引用)


前回の see のときと同じような説明文ですね。

もちろん、見るのではなく「聞く」のですから、come to our ears です。

で、さらに同じように、hear も進行形では使わないと書かれています。


Hear is not used in progressive tenses.
(OXFORD POCKET BASIC ENGLISH USAGE より引用)


例文が出ていますが、要するに、I can hear somebody coming. とは言えるけれども、I am hearing …とは言わないってことですね。

さて、次に listen ですが、こちらもsee に対する look が「見ようという意識を持って見る」という使い方だったのと同様です。


We use listen (to) to talk about concentrating, paying attention, trying to hear as well as possible.
(OXFORD POCKET BASIC ENGLISH USAGE より引用)


テレビは watch で、映画は see を使うのはなぜかを見ていただければわかるように、look のときの説明とまったく同じですね。

listen の後には目的語は来ない。目的語が来る時には listen to となるというのも同じです。


We use listen when there is no object, and listen to before an object.
(OXFORD POCKET BASIC ENGLISH USAGE より引用)


したがって

Listen!(NOT Listen to!)

ですし、

Listen to me!(NOT Listen me!)

です。

最近はほとんど聞きませんが、昔、英語の「ヒアリングテスト」っていうのがありました。

今はちゃんと「リスニングテスト」っていいますよね。

ということで、seeとlookの関係は、hearとlistenの関係とまったく同じでした。

まとめてニュアンスを覚えてしまうのがよいですね。