※この記事は、アメブロ時代に書いた記事を若干改版したものです。
前回までで、単語の品詞がどうやって表されているのかを見てみました。
英英辞典の使い方(品詞の表示について 名詞編)
英英辞典の使い方(品詞の表示について 動詞編)
英英辞典の使い方(品詞の表示について 形容詞編)
同じ意味を表す単語がアメリカとイギリスではまったく違うということがよくあります。
例えば地下鉄。
よくサブウェイっていいますからこちらを調べてみると、subway という見出しの部分にはこんなふうに書かれています。
sub‧way [countable] American English
[countable]については、英英辞典の使い方(品詞の表示について 名詞編)で取り上げたとおり、数えられる名詞(難しくいうと可算名詞)であるということを表しています。
で、その次に、American English と書かれています。
これは読んで字のごとし・・・アメリカ英語なのですね。
だいたいこういう場合には、「じゃあ、イギリス英語ではなんというのか」という疑問がわいてくるはずです。
別にわいてこなくてもいいんですけど・・・。
でも、このブログでは必ずと言っていいほどチェックします。
で、それはどこに書かれているのかというと、説明文のところに出てきます。
ちょっと見てみましょう。
[subway]
a railway system that runs under the ground below a big city [= underground British English]
(ロングマン英英辞典より引用)
最後の部分に[= underground British English]と書かれています。
これが「subway っていうのは、イギリス英語だと underground っていうんですよ」っていうことです。
念のため underground を見てみましょうか。
[underground]
a railway system under the ground [= subway American English]
(ロングマン英英辞典より引用)
こんな感じですね。
ちなみに、コウビルド英英辞典を見てみると・・・
[subway]
A subway is an underground railway.
(mainly AM)
(コウビルド英英辞典より引用)
と書かれていて、主にアメリカで使われる単語だということがわかります。
じゃ、イギリスではどうかというと・・・
in BRIT, use underground, tube
となっています。
underground 以外に tube ともいうのですね。
ま、こんなふうに英英辞典によって多少違いはありますし、必ずしも厳密に使い分けられているわけではありませんが、イギリス英語とアメリカ英語の違いを見てみると意外な発見があるかもしれません。
あと、同じ意味ですけれど微妙に綴りが違うということがあります。
center が イギリス英語だと centre となったりするのが典型的ですね。
これが英英辞典にはどんなふうに書かれているかというと・・・
[center]
the American spelling of centre
(ロングマン英英辞典より引用)
こんな感じです。詳しい意味は centre の項目を見ればよいですね。
コウビルド英英辞典に至っては非常にあっさりとしていて・・・
[center]
→centre
(コウビルド英英辞典より引用)
もう「引用」というほどのことでもないのですが・・・。
他には、color(イギリス英語では colour)なんていうのも同じですね。
ということで、英英辞典を実際に使ってみる前のちょっとしたお約束ごととして、
・品詞がどのように表されているのか
・アメリカ英語とイギリス英語の違い
について見てみました。
あとは、ひたすら英英辞典を覗いてみるということの繰り返しです。