英英辞典の使い方(品詞の表示について 名詞編)

※この記事は、アメブロ時代に書いた記事を若干改版したものです。

ここでは基本中の基本だけご説明します。

それでもちょっと長くなってしまうのですが、とりあえずこれで大抵のことはカバーできるはずです。

細かなルールはそれぞれの英英辞典を参照してください。

さて、例えば、ロングマン英英辞典(LDOCE)でdictionary(辞書)を調べてみます。

見出しの部分にはこんな風に書かれています。

dictionary(noun)

括弧がついているかどうかは英英辞典によるかもしれませんし、同じ英英辞典でも紙の英英辞典とオンライン版では違うかもしれません。

でも、だいたいこんな感じで書かれていると思います。

nounは名詞であることを示しています。

ちょっと進めてみると、こんな風に出てきました。

dic‧tion‧a‧ry plural dictionaries [countable]

ちょっと小難しい話になりますが、英語を習い始めたときに可算名詞、不可算名詞なんていうのが出てきましたよね。

数えられる名詞と数えられない名詞ってヤツです。

英英辞典では、これは countable と uncountable として出てきます。

略して [C] と [U] って書かれている英英辞典もあります。

countable(数えられる) と uncountable(数えられない) ですね。

このブログやメールマガジンでは文法ネタは扱わないので、この話はここまでにしておきますが、たとえばコウビルド英英辞典(COBUILD)では、その名詞が数えられる名詞かどうかによって説明文が明らかに違ってきます。

そりゃそうですよね。

数えられない名詞には a とか an がつかないのですから。

具体的にはこんな感じ。

[dictionary]←これは数えられます
A dictionary is a book in which the words and phrases of a language are listed alphabetically, together with their meanings or their translations in another language.
(コウビルド英英辞典より引用)

[paper]←これは数えられません
Paper is a material that you write on or wrap things with. The pages of this book are made of paper.
(コウビルド英英辞典より引用)

逆に言えば、COBUILD を見たときに出だしが a とか an で始まっていなかったら、それだけで「これは数えられない名詞だな」とわかるってことです。

あと、稀に出てくるのですが、a がつくはずと思っていたのに an がついていたり、その逆に an がつくと思っていたのに a がついていたりということがあります。

これについてはアメブロ時代に人気だった記事があるのですが、残念ながら消滅してしまいました。機会があれば、再度書いてみたいと思います。